99はro roi za'u re'u ji'aを自力で構文解析するようです

この記事はロジバン Advent Calendar 2016 - Adventarの19日目の記事です。

※以下は、事実を基に再構成した物語です。物語の都合上、またはログ不存在などの理由で、全てが事実というわけではありません。(特に時刻)
※以下、ロジバンの専門用語が数多く登場します。ロジバン入門者は先にはじめてのロジバン 第2版とかを読んでください。
2016/12/9 11:31
99「暇だ。定期テスト中なのに暇だ」
99「数学ならまだ検算とかで時間が潰せるが、今は日本史マーク」
99「分からないところもとりあえず埋めたし、本当にすることがない」

99「仕方がない、ro roi za'u re'u ji'aの歌詞を書き出してみるか」
99「流石にそろそろあらかた覚え終わったころだし」  


2016/12/9 11:42
99「よーし全部書き出せた」
99「最後のあたりがあまり自信ないが、まあよかろう。後で答え合わせすればよい」
99「……まだ15分ぐらい余ってるな、何しよう」

第3話: そろそろ1番終わらせような

2016/12/17 03:56
99「珍しく早く目が覚めた。TLでも読むか」

2016/12/17 04:02
99「あ、おかゆプロのアドカレが来てる、読まねば」

2016/12/17 04:03
99「あとは、14日の私のアドカレ『構文解析part1』で出てきた{ni'o .i}についての議論を見つけた、とのツイートか、これまたありがたい」
99「えーっと、リンク先はBPFKでの議論か、もちろん全文ロジバン」
99「せっかくだし、ちょっと読んでみるか」

2016/12/17 04:06
99「えーっと、ま・くりぬ・ろ・ぬ・ろふ・にほ・い・れふ・な・げんどら……{gendra}は{gerna drata}[1]で『文法的に正しい』の意味だよな」
99「『いかなる理由で{ni'o .i}は非文法的なのか?…』までは読めるが、その後の{ma'i}は知らないし辞書を引く気も起きない」
99「うーん」
2016/12/17 04:06:45
99「……今の私にはやっぱりまだ早い!諦めよう!」





2016/12/19 11:36
99「いご・ぬーらっㇷ゚りー・ㇲㇽㇽれ~~ㇽㇽら~・ぎーろーへーㇷ゚ㇽㇽれ~ぬしょは」
99「さんじーろにㇷ゙らーぬーふぁろㇷ゙らーぬぽほつぁにー」
99「さて、やっていきますか」

.i go nu rapli srera gi lo'e prenu co'a sanji lo ni blanu fa lo blanu po'o tsani .i ge ve'e je vi'i je ru'i dargu za'a gi ku'i le re vi xance ka'e te jgari lo gusni
99「まずは前半2行。{lo'e}は確かLE、{ni}は抽象詞NUのはずだから、構文取るのは十分はじロジの範囲内でできる」 99「ということで後は意味を取っていけばいい。辞書引こう」
rapli
x1 (動作)は x2 (回数)にわたって繰り返す/循環/反復する
srera
x1 は x2 (事)に関して、 x3 (条件)・ x4 (基準)で誤る/間違う
lo'e
そうである典型 : 冠詞(客観系)
sanji
x1 は x2 (物/事)について意識がある; x1 は x2 を意識/認識している
ni
数量抽象 : 抽象詞; bridi の左に付いて、その bridi が内包する数量を抽出する
po'o
~だけ;心態詞
99「{go}の後が『繰り返し誤るという出来事だ』、{gi}の後が『典型的な人は、lo ni以下を意識している状態になり始める』」 99「さて、この{lo ni}以下が曲者だな。変形しよう」 99「po'oは心態詞だから構文には関係なし」 lo ni blanu fa lo blanupo'o tsani 99「{blanu tsani}がtanruなので{lo blanu tsani}で『青空』。さらにfaを消すと」 lo ni [青空] cu blanu 99「ということで、構文としては単純なんだが、{ni}の意味論ってカオスだったti'e」 99「つらそう」 2016/12/19 18:04 99「{ni}が面倒と聞くので後回しにして、簡単なところを先にやってしまおう」
le re vi xance ka'e te jgari lo gusni
99「知らない単語は{ka'e}だけなのでさっさと終わらせよう」 ???「内部量化vs外部量化」 99「[冠詞] [数詞] [述なれ語] の形は21章で解説されてるのでセーフ」
ka'e
できる、あり得る : 間制詞(モダリティ); 内在的可能性;
99「さて、さっさと終わらせよう」 『その2本の手で光を掴める』 99「{le xance}は体の一部分だから、x1でなくx3に来るわけだ。そのための{te}」 2016/12/19 18:19 99「1行前に戻ろう」
.i ge ve'e je vi'i je ru'i dargu za'a gi ku'i [broda]
99「とりあえず、cmavoを引かないと構文が取れないな」
ve'e [VEhA]
空間間隔・全 : 間制詞(空間・間隔)
vi'i [VIhA]
空間カテゴリ・1次元 : 間制詞(空間・カテゴリ)
ru'i [TAhE]
継続的に/ずっと : 相制詞(時間・間隔);
za'a [UI2]
直接;心態詞(認識系);「この文は、私が実際に観察/認知したもの」「見るからに」「私は~見た/感じた/聞いた」
99「あとはgismu」
dargu
x1 は x2 (終点)・ x3 (起点)・ x4 (経路)の道路/車道
99「……『果てしなく続く道路だ』とかでいいんじゃないですかね(投げやり)」 99「一応、{je}で繋ぐことのできる構造をおかゆ超訳ロジバンで見とくか」 2016/12/19 18:48 99「えーっと、joik-jekで検索」 Firefox「1 of 42 matches」 99「うーん」 99「まあ一応全部に目を通してみるか」 2016/12/19 18:53 99「『tagとは、複数のtag-unitをjoik-jekで繋いだものである。』なるほど」 99「じゃあこれでこの行は終わりということで」 2016/12/19 20:23 99「さて、ラスボス{ni}に取り掛かる前に、後半をとりあえずまとめてしまおう」 99「これまた{ge broda gi ku'i brode}なので、」 『見るからに果てしなく続く道路だけれど、その2本の手で光を掴める』 99「うーん、よく分からないな。元の歌詞は一体どんな感じなんだろう[2]」 2016/12/19 20:41 99「さーて、{ni}の意味論に取り掛かりますかね」 99「まずはCLLを読んでみよう」 CLL11.5「{le ni le pixra cu blanu}で『絵の青さの量』の意味」 99「なるほど。次はTwitter、『oka_iu_tcan ni』で検索」

このlidarさんのniの議論、どっかで日本語でまとめなかったっけ・・・

— 彼ノ∅有生 aka おかゆ (@oka_iu_tcan) 2016年10月18日

niはBPFKsectにあるよう、それの量なのか、それの有する性質の量なのか の二つの用法が現在ある

— 彼ノ∅有生 aka おかゆ (@oka_iu_tcan) 2015年7月23日

niについて調べるとその果てに必ず「やni糞」って言ってるわ

— 彼ノ∅有生 aka おかゆ (@oka_iu_tcan) 2015年7月23日
99「つらみが深そう」 99「一応BPFKsectとやらを読みますかね」 2016/12/19 21:04 99「zoizoi Aristotelean Abstractors zoi cu mo」 99「まあいいや{ni}を読もう」
Proposed Definition of ni
x1 is quantity/amount of bridi measured on scale x2
99「…CLLとの違いがあまり分からんな」 99「まあいいや、そろそろ妥協して、とりあえず1番の訳を終わらせてしまおう」 2016/12/19 21:10 99「残る部分を終わらせて、訳を組み上げよう。」 99「{lo ni blanu fa lo blanu po'o tsani}は、『ただ青い空の、青さの量』とかで良かろう」 99「あとは{go}、これは『同値』だから、自然言語で訳すならif and only ifで言えばよかろう。ということで前半2行は」 『繰り返し誤るとき、かつそのときに限り、典型的な人は(ただ青い空の、青さの量)を意識している状態になり始める』 99「{co'a sanji}が直訳的すぎるのでやり直し」 99「『意識している』という事象の始まりだから、……どう訳すか」 99「こういうときには英語定義を見よう」
sanji
x1 is conscious / aware of x2 (object / abstract); x1 discerns / recognizes x2 (object / abstract).
99「"aware of"か、じゃあ{co'a sanji}は『気づく』(という変化の瞬間)とでも取ればよかろう」 『繰り返し誤るとき、かつそのときに限り、ただ青い空の青さに典型的な人は気づく』 99「まあそれなりに日本語としてまとまってきたな。」 2016/12/19 21:19 99「さて、じゃあ1番の総まとめを」 『心のなかのとある場所で呼びかける』 『心が躍るような夢を常に見たい』 『苦悩が多すぎる―つまり、数え終わらない―けれど、向こうの例の場所で確かにあなたに会う』 『繰り返し誤るとき、かつそのときに限り、ただ青い空の青さに典型的な人は気づく』 『見るからに果てしなく続く道路だけれど、その2本の手で光を掴める』 99「まあざっとこんなもんか」 99「もうちょい踏み込んだ解析をしても良さそうだが、まあいいや(妥協のかたまり)」
[1]それを言うなら{gerna drani}だ、doi vi mutce bebna(記事書く前に辞書引いて発覚)
drata
x1 は x2 ではない何か、 x3 (基準)において; x1 は他のもの
drani
x1 は x2 (性質)に関して x3 (状況)のとき x4 (基準)において正しい/正確/適宜
[2]全部訳し終わるまで日本語歌詞は見ない縛り

ro roi za'u re'uについて
原作者名覚 和歌子 作詞、木村 弓 作曲
原題名「いつも何度でも」
訳者名la .guskant.
リンクhttps://vimeo.com/113232481