99はro roi za'u re'u ji'aを自力で構文解析するようです

この記事はロジバン Advent Calendar 2016 - Adventarの14日目の記事です。

※以下は、事実を基に再構成した物語です。物語の都合上、またはログ不存在などの理由で、全てが事実というわけではありません。(特に時刻)
※以下、ロジバンの専門用語が数多く登場します。ロジバン入門者は先にはじめてのロジバン 第2版を読んでください。
  
2016/08/14 12:00
試験官「はいそれでは鉛筆置いてください」
99「時間足らんなー」
99「さて、昼休み50分あるし、ro roi za'u re'u ji'aの解析を続行しよう」

2016/08/14 12:20
99「冒頭部が大体わかってきた。」
99「しかし、やはりこのロジバン訳本当に完成度が高いなぁ、友人たちに見せてこよう」

2016/08/14 12:21
99「さっきの話、まとめてみたんだけど、」
99「まずここのdoi zei bacruでは、複合語を作るzeiが、呼びかけの時に使うdoiと『音を発する』の意のbacruをくっつけて……」
友人1(今は飯だぞ飯)
友人2(なるほどー(理解したとはいっていない))
友人3(ねみぃ)

2016/08/14 12:45
99「やはりすごいなこの訳」
99「とは言え、まだCLLも読み終わってないし、そもそも歌の解析というのは歌を丸暗記してからするものだと相場が決まっている[要出典]。」
99「まずは丸暗記して、解析はそれからだ」


【4ヶ月が経過した】


2016/12/14 09:17
99「さて、ro roi za'u re'u ji'aの歌詞全部暗記できたし、そろそろ構文解析始めようかな」

第1話: 構文解析を始めるようです

2016/12/14 09:52
99「ということでやっていこう」
99「歌詞はこちら」
99「まずは、cmaxesに歌詞を流し込んで、知ってる単語と知らない単語の数を数えよう」
cmaxes
99「重複込みで339語か、意外と少ないな」 99「こいつをsort|uniqして……」 99「出来上がったものがこちらになります」 99「cmavoが86種類、cmevlaが2種類、gismuが46種類、lujvoが2種類の計136種類か」 99「このうちlo'u .. le'u 間でしか出てこない{lan}, {la}, {o'o'o'o'o'o'o'o'o'o}, {lun}, {lu}, {lu'u'u'u'u'u}を除いて、130種類の語を理解すればいい」 2016/12/14 10:17 99「cmavoが82種、gismuが46種、lujvoが2種ということだが、現状でこの130語のうちどれだけ知ってるんだろう」 99「まあまずは飯だ」 2016/12/14 10:47 99「食い終わったしロジバンに戻ろう」 99「とりあえずはじロジと照らし合わせよう」 99「とはいえ、現状26章までしか単語を覚えきっていないので、27章以降は取り除いて」 99「くっつけてsort|uniqして数えると…減ったのは14行か」 99「つまり知ってるgismuは46個中14個」 99「カバー率3割、うーんボキャ貧」 2016/12/14 17:17 99「さて、早速やっていこう(早速=6時間半)」 99「基本的な方針としては、まずはパーサーを使わずに自力で解析、それをパーサーで答え合わせという流れでやっていこう」 99「パーサーなしでロジバンを読めるようになるのも目標の一つなので」 99「まずは冒頭の4行から。ここは4ヶ月前にやってるところなので、ささっと流していこう」
ni'o doi zei bacru bu'u da tedi'o lo menli .i roroi cinmo dansu pe'a senva co gleki .au .i ge dunku du'emei sei va'i ba'onai kancu gi ku'i ju'o penmi .ui do lo zu'i bancu
99「{ni'o}は、はじロジ未掲載だけどおかゆ超訳ロジバンの方に載っている」
ni'o
段落境界 : 境界詞; 新しい話題/段落
99「次。{doi}は呼びかけの呼応類(COI類)……」
doi
呼びかけ : 聴き手を特定しながら呼びかける
99「と思ったが{doi}のselma'oはDOIであってCOIではないのか」 99「何が違うんだろう、CLL読まなきゃ」 2016/12/14 17:37 99「んーアレか?旧文法だとDOIとLAの後にはcmevla冒頭のピリオドが要らないわけだけど、そのためだけにselma'o分けたんか?」 2016/12/14 17:40 99「CLL読む限りそうっぽいな。終止詞どっちも{do'u}だし」 99「とりあえず、あんまり気にする必要なさそうだし、飛ばそう」 2016/12/14 17:43 99「さて(えーっと話題を戻すのは)ta'onai、{doi zei bacru}をやろう」 99「bacru、未知のgismuなので辞書を引こう」
bacru
x1 は x2 (声/音)を発する
99「ということで、{doi zei bacru}は、冒頭で書いたように、『呼びかけ』の{doi}と『声を発する』の{bacru}が、」 99「複合語を作るcmavoの{zei}でくっついたもの。」
zei
lujvo 結合 : 左右の語を lujvo の要素として結合させる
99「よって{doi zei bacru}で『呼びかける』とかの意味。んでこれはlujvoだからこの文の述語。」 99「さて次いこう」 2016/12/14 18:04 99「待てよ、ni'oのあとにいきなり述語が出ているけど、ni'oの後に.iって置いていいんだろうか」 99「調べてみよう」 99「んーまぁこれはパーサー使ってもいいか。{ni'o .i bacru}」 camxes「SyntaxError: Expected [,] but "b" found.」 99「構文エラーらしい。念のためCLL読もう。」
CLL 19.3
A {ni'o} can take the place of an {i} as a sentence separator, and in addition signals a new topic or paragraph.
{ni'o}は文分離子として{.i}に取って代わることができ、それに加え新しい話題や段落を示す。
99「"take the place of"だから、置き換えることはできても両方使うことはできない、ということかな」 99「おかゆ超訳ロジバンにはこの縛りが無かったが、CLLがそういうんならCLLではそうなんだろう」 99「さて先に進もう」 2016/12/14 18:26 99「えーっと、次は{bu'u da tedi'o lo menli}」 99「{da}ははじロジ28章で出てきた束縛変項。つーことは存在文か。」 99「それにsumtcitaの{bu'u}が掛かってる、と。」 99「次の{tedi'o}は知らんな、まあSE+BAIなのは自明だけど。辞書引こう」
tedi'o
~(範囲)内の局所として : diklo 法制詞, x3
99「ついでに{diklo}も引くか」
diklo
x1 は x2 (局所)・ x3 (領域)について局所的/ローカル; x1 は x2 に局在する
99「むぅ、よく分からんな。まあいいや」 2016/12/14 18:37 99「次。{lo menli}。これもはじロジ未収録だっけ。」
menli
x1 は x2 (本体)の精神/心/悟性; x1 は心的
99「ということで{tedi'o lo menli}で『心のうちの局所として』か。うーん分からん」 99「やはりよく分からんので、tedi'oの英語版を引いてみよう」
tedi'o
locally; at specific locus within range ...
99「なるほど、『…という範囲内の特定の場所において』みたいな感じか」 2016/12/14 18:56 99「さて、これで1行目は終わり。ということで、まずは愚直に訳してみよう」 『次のxを満たすようなものが少なくとも1つ存在する:xという場所で、心という範囲内の特定の場所において、呼びかける』 99「長い」 99「『呼びかける』を述語に持ってくるために、存在文を言い換えるか」 『とある場所で、心という範囲内の特定の場所において、呼びかける』 99「『場所』が2回登場するのもどうかと思うし、更に言い換え」 『心という範囲内のとある場所で呼びかける』 99「言い換え。」 『心のなかのとある場所で呼びかける』 99「まあこんな感じで良かろう。」 99「しかし、1行目終わらせるだけなのになかなか時間がかかったな、これは企画倒れの予感」

ro roi za'u re'uについて
原作者名覚 和歌子 作詞、木村 弓 作曲
原題名「いつも何度でも」
訳者名la .guskant.
リンクhttps://vimeo.com/113232481