1. パイグ将棋の分割

2018年9月30日現在、パイグ将棋のルールに微調整を入れる提案がされている。皇効を受けたときの動きが、現状では必ず強くなっていたのが、必ずしもそうではなくなるという方針になるそうなので、現行の版を「強い皇効」、新版を「官定」とすることにした。

それをここにも明記して、あとtam2 py「皇効」を造語した。

この章は「パイグ語・古パイグ・燐字などについて考察する」にも載せた。

2. リンク更新

リンクとか更新した。

3. 画像差し替えできるように

画像が差し替えられるようになった。やったね。

4. ↑の追記

盤面ジェネレーターのフォントが燐字フォント・通常駒・白黒・略字駒・略字白黒から選べるようになった話。

5. いろいろな議論

完全に忘れられていたが、そうこうしているうちに官定が1年くらい運用されていた。

そこで、こんな議題が出されている。

SY 2019/08/15

議題

・踏み越えの際に、その踏み越えようとした駒を取るのは合法手か。

・踏み越え入水同時判定において入水判定失敗の場合、パス扱いか否か。


hsjoihs 2019/08/15

・投げ棒を投げる前に方向を「報告するのは義務か」「報告することはできるか、できる場合、報告に従う必要はあるか」



人々の声

schwert 2019/08/15

私の意見

・合法。踏み「越え」られるかの判定であるため踏むことはできており、0マス移動と考えればヴァネったときにも当然取ることが出来る。

・パス扱い。入水は「終了点を指定→判定」であるため、判定に失敗してから終了点を変更することがそもそも非合法。(踏越えしない入水で失敗したときとの整合性も取れない)

・義務ではない。報告するのも可能だが、従うのもブラフとして活用するのも個人や流儀に委ねられる。


K(Каруя) 2019/08/16

・合法 その駒を取るということがまさに「0マス移動」である

・パス扱い 入水判定は失敗のとき始点(経由点)に戻るから

・義務 (今までしてなかったけど)「何をどう動かすための踏み越え判定」なのかは相手にしっかり示すべき


hsjoihs 2019/08/16

・違法 思想的な面:「駒を取りに行く」と「駒を踏み越えに行く」は2つの異なる意図である。後者を意図して判定を行った以上、裁が振られたあとで心変わりをするのは如何なものか。ゲーム進行的な面:許した場合、「踏越えをせずに駒を取る」という動作をする意味がなくなる。なぜなら、踏越えだということにしておけば常に選択肢が増えるからである。すると明らかに単に駒を取りに行くだけのときも「一応振っておくか」となり、ゲームが間延びする。ということで、完全に部分集合となるような2種があるのは微妙いように思える。

・パス扱い @schwert ・ @K(Каруя) 両者の意見に完全に同意。

・未規定によるルールの分岐。官定の定め忘れにより、麻雀の槓ドラの乗るタイミングの如く、地方差があって官民が迷っており、ゲーム前の確認が必要とされる。


hsjoihs 2019/08/16

追記: 出目が悪いというのは不運により何もかも上手く行かず何も達成できないことの象徴である。それなのに、出目が「無」のときに、駒を取るという「有」の進捗があるのは如何なものか。



まとめよう。

5-1. 踏み越えるべき駒を取る

シンジ(=schwert)、Kの主張は大概して以下の通り。

合法。0マス移動は投げ棒の値以下の移動に他ならない。

hsjoihsは下のように主張。

違法。「駒を取りに行く」と「駒を踏み越えに行く」は意図の異なる行為であり、またこの行動を認めれば「踏越えをせずに駒を取る」は踏み越えに包括されてしまう。出目が悪いなら無進捗が妥当であり、思想的にもゲーム的にも微妙。

これを受けてSY。

SY 2019/08/16

ちなみに私は

・合法。移動マス数0も移動と見たほうが都合が良い。

とするが、

SY 2019/08/16

撃皇とは別に「皇は取られない」が定められているので、踏む/取るは別の行動なんだろうなあ

そうすると「0マス移動」は橋の上で駒を放置となる訳だ

SY 2019/08/16

踏越え判定をした時点で踏越えの意図は確定しており、経由点と終了点を等しく見做す(駒を取る)のはゲームバランスや棋譜表記の面でも不自然。よって違法。が自然な気がした。

という感じになった。

最終的に

SY 2019/08/23

あくまで「官定としては」、移動場所を指定しそれに対して判定を行って成功か失敗かという判定が「基本」とされるとしようかなあと思ってます。

となった。ちなみに「かつては「移動先を指定し、その距離以上の投げ棒を要する」という規則で運用してたんだよなあ。」、だったりする。

また、skypeで通話してて「あっちでも揉めてそう」という話が出たりもした。

5-2. 踏み越え入水同時判定のパスの扱い

異論無し。パス扱い。

5-3. 方向報告の義務

シンジ 非義務。個人や流儀による。両取りを掛けて遠い重要な駒か近いそんなに重要じゃない駒両方を狙うような戦術を縛りたくない。

K 義務。「何をどう動かすための踏み越え判定」なのかは相手にしっかり示すべき。

SY hsjoihs 混乱。ゲーム開始時に示す必要がありそう。

ふむふむ。

結局「官定としては」終了点を示すというより厳しいルールが基本とされたのでこの問題はなくなった。

ただ、「心圧」を嫌うのでなあ。

hsjoihs「実際に運用するときはルール確認なんだろうな」

せやな。

schwert 2019/08/24

たぶん向こうでも報告がない方を好む人々は多そうな気がする(洞察力がより深く求められるので)

賭けとかの現場で使われてそうな予感がする

hsjoihs 2019/08/24

ジャーゴン生やせというやつ

清廉なイメージ出したい大会だと逆に「移動場所を指定しそれに対して判定を行って成功か失敗」が好まれる説

schwert 2019/08/24

ちっちゃい子と大人が遊ぶときに「大人は明示、子供はどっちでもいい」とかやってそう

hsjoihs 2019/08/24

あーやりそう

なるほどなあ

5-4. ma1 tuai2 ni1 cei2

前述の「両取りを掛けて遠い重要な駒か近いそんなに重要じゃない駒両方を狙うような戦術」の名称を決めようという話になった。

hsjoihs 2019/08/16

お求めの語とはズレるけれど、この状況を表す表現としては xo2 tuai2 mit2 cei2「大事なものが遠くてそんなに大事じゃないものが近い」かなんかでいいんじゃないですかね

ma1「大きい」 - ni1「小さい」の対立でもよさそうだけど

手間がかかるけど益が大きいものと、手間がかからないけど益が小さいものがあるとき、人は

・後者を選びがちだけど前者を選ぶべきだ

or

・前者に気を取られて後者を忘れがちだが後者も忘れてはいけない

or

・よく考えて行動すべきだ

みたいな格言として使えそうであり、 @SY

SY 2019/08/16

いい表現だ

hsjoihs 2019/08/16

xo2 - mit2 と ma1 - ni1 、どっちが好みです?私は ma1 - ni1

SY 2019/08/16

ma1 - ni1 かなあ

hsjoihs 2019/08/16

まあ xo2 って名詞は「おもり」だからなぁ

というわけで、ma1 tuai2 ni1 cei2が生えた。

hsjoihs 2019/08/16
ma1 tuai2 ni1 cei2を辞書に載せるので、語義
 
SY 2019/08/16
「大いなるものは遠く、小さきものは近し」だよなあ。
語義どうなんだろ
 
hsjoihs 2019/08/16
「大いなるものが遠く、小さきものが近し」かもしれない(一般論ではなく、そういう事例のことを指す単語かもしれない)
 
SY 2019/08/16
たしかに
どっちも指せそう
格言的に言った場合、この順だと「小さきものは近し」を重視してそう
 
hsjoihs 2019/08/16
さてどっちの順番で載るのやら
 
SY 2019/08/16
ma1 tuai2 ni1 cei2 / ni1 cei2 ma1 tuai2
 
Fafs sashimi 2019/08/16
うわあ、サルシュナースなリパラオネ人が好きそうな格言っぽさ
イェスカが引用しそう
 
hsjoihs 2019/08/16
どっちを重視しそうです?
大きくて遠いものと小さくて近いもの
あ、salxnarsって綴って転写はサルシュナースなのか(濁化する前にヴェフィスかどっかが借用した語か?)
 
SY 2019/08/16
皇論は目先の利益の繰り返し感があるなあ
 
Fafs sashimi 2019/08/16
リパラオネ人は元々大きくて遠いものを重視しそうで、現代(ユエスレオネ以降)になってから小さくて近いものとの均衡を取ろうとし始めたから多分イェスカさんとかレクタールさんが引用しがちな感じがした
ちなみに日本語「サルシュナース」は古理語"slshners(s)"由来で、現代理語はむしろ音韻変化の結果こうなってるっぽい。
 
hsjoihs 2019/08/16
未濁化の古理語の転写か、なるほど