99はro roi za'u re'u ji'aを自力で構文解析するようです

この記事はロジバン Advent Calendar 2016 - Adventarの22日目の記事です。

※以下は、事実を基に再構成した物語です。物語の都合上、またはログ不存在などの理由で、全てが事実というわけではありません。(特に時刻)
※以下、ロジバンの専門用語が数多く登場します。ロジバン入門者は先にはじめてのロジバン 第2版とかを読んでください。
2016/12/22 11:27
99「あれ、このままのペースだと普通にアドカレの枠が足りないのでは」
99「まあ別に全てをアドカレに載せなくても一応いいんだけどねぇ」
99「とりあえず、わずかな時間を見つけて構文解析やっていきましょう」

第4話: 終わるのか?

2016/12/22 11:29
99「とりあえず2番の歌詞を見よう」

ni'o cagi co'o zei co'e gi smaji menli .i lo xadni noi co'a nova'e cu tirna jundi .i nu ca'o jmive kei je .u'e nu co'a morsi kei .i lo xrula lo brife lo tcadu ro da zo'u go'i .i lo'u lan lan la lan lalalala lan lan la lan lalalala lan lan lala lan la lala lan lalalala lan .o'o'o'o'o'o'o'o'o'o lun lun lu lu'u'u'u'u'u lulululu lun lululu lun lu le'u
99「とりあえず、後ろ4行が自明に楽なのでやっていこう」 99「{lo'u .. le'u}は非文法引用。中に入っている単語は統語論上はcmavoとcmevlaだが、非文法引用なので何も考えなくてよい」 99「まあ強いて言うことがあるとすれば、cmevlaとして{lan}を使っているのでCLL準拠ではなくdotside準拠ということぐらいか」 99「あとは、疑問文への応答の話で出てきたように、{.i}の間にsumtiしかないというのもgendraだというのもあるな」 99「はい4行終わった。やったぜ」 2016/12/22 11:39 99「さて前半4行。まずは3・4行目をやろう」 99「{.i nu ca'o jmive kei je nu co'a morsi kei}は全部はじロジの範囲内」 99「後半は{ca co'a}よりも{ba co'a}で取ったほうが良さそう」 99「よって『生きているということ、いずれ死ぬということ』」 99「後はUIの{.u'e}を足せば終わり」
.u'e
畏敬;崇高/壮大なそれにたいする畏れの気持
99「構文上も{je}に掛かっているんだから、意味上も全体にかければよかろう」 『生きているということ、いずれ死ぬということ(畏敬の念)』 99「できた」 2016/12/22 11:51 99「次は4行目。これは{brife}だけ調べれば終わり」
brife
x1 は x2 (起源)・ x3 (速度)の風; x1 は x2 から吹く; x2 は x1 を吹く
99「よって直訳は」 『花・風・都市・全てのものは前述のとおりだ』 99「調整」 『花・風・都市、全てそうだ』 99「まあこんなんでいいか」 2016/12/22 16:17 99「さて残るは2行。この調子なら今日中に3番まで行けるかもしれんな」 99「企画倒れフラグも立ったところで、やっていこう」
ni'o cagi co'o zei co'e gi smaji menli .i lo xadni noi co'a nova'e cu tirna jundi
99「えーっと{cagi .. gi}はタグ付き前置接続詞だよな、はじロジ第1版に出てきたはず」 99「とはいえ今オフラインだし、後回しにしよう」 99「{co'o zei co'e}は{zei}による強制lujvo化だから、直訳は『さよならをアレする』」 99「まあ『さよならを言う』とかでよさそう」 99「次は…{menli}は1番で登場、{smaji}はつよコン6章で登場。{smaji menli}で『静かな心だ』」 99「はい次」 2016/12/22 16:33 99「2行目は…{va'e}のselma'oが分からんな、ただ{cu}があるから大体文構造は掴める」 99「{noi}がある時点で{nova'e}が述なれ語だと察しもつくし」 99「まあまずは構文とろう」
va'e [MOI]
段階selbri : 数詞を段階selbriに変換する; x1 は段階 x2 上の段階位置 n にある
99「あーMOIか、{mei}と同品詞か」 99「ということはやはり{nova'e}は述なれ語で、『x1は段階0にある』の意」 2016/12/22 16:40 99「一応{va'e}の意味も押さえておくか。辞書に例文ないしCLLでも見よう」 99「……連続的な場合の例文はないんかい」 99「まあいいや、とりあえず訳そう。後はgismuだな」
xadni
x1 は x2 の肉体; x1 は身体的
tirna
x1 は x2 (対象音声)を x3 (環境音声)にたいして聞く
jundi
x1 は x2 (物/者/事)にたいして懇ろ/注意深い/配慮がある/気を使っている
2016/12/22 16:47 99「あとは訳すのみ」 99「{co'a}は『変化』のニュアンスを入れて訳すと綺麗になる気がするので、{lo xadni noi co'a nova'e}で『段階0になる肉体』とでもしよう」 99「{cu tirna jundi}は…『聞くことに関して注意深い』かね」 99「合わせよう」 『段階0になる肉体は、聞くことに関して注意深い』 99「よく分からん」 2016/12/22 16:57 99「さて、2番をまとめよう」 99「…と思ったら{cagi .. gi}が未解決か。仕方ない、CLLを引こう」 99「CLL 9.8に記載があるな。えーっと」 ri'agi A gi B = B .iri'abo A ≒ lo nu A cu rinka lo nu B 99「ただこれPU絡みだとseが入るだとか入らないだとか、色々ややこしかった記憶があるな」 99「あ、でも今訳そうとしているの{cagi .. gi}だから順番関係ないやん。やったぜ[1]」 2016/12/22 17:10 99「と思ったらtenseについてもCLL 10.16にあるのか」 pugi A gi B = Aする前にBする 99「AにとってのpuにBがある、ということか」 2016/12/22 17:16 99「まあいずれにせよ{cagi .. gi}なので順番を気にする必要はない」 99「ということで今度こそ2番をまとめよう」 『さよならを言うとき、静かな心だ』 『段階0になる肉体は、聞くことに関して注意深い』 『生きているということ、いずれ死ぬということ(畏敬の念)』 『花・風・都市、全てそうだ』 99「『静かな心だ』は『心が静かだ』としたほうが日本語として自然な気がするが、まああまりいじらないでおこう」 99「あ、一応後半4行も訳しておくか」 『ラン・ラン・ラ・ラン・ララララ・ラン・ラン・ラ・ラン・ララララ』 『ラン・ラン・ララ・ラン・ラ・ララ・ラン・ララララ・ラン』 『オホホホホホホホホホ・ルン・ルン・ル・ルフフフフフ』 『ルルルル・ルン・ルルル・ルン・ル』 99「…ゲシュタルト崩壊みが深い。ってか訳す必要は果たしてあったのだろうか」

2016/12/22 17:32
99「枠の都合上、3番前半もやろう」
ni'o doi zei bacru bu'u da tedi'o lo menli .i roroi za'ure'u ji'a senva co pacna .ai .i ge dunku xokaumei sei .ainai mo'u kancu gi sepi'o lo di'u ctebi cu milxe sanga .ai
99「1行目は1番と同じ。『心のなかのとある場所で呼びかける』」 99「んで2行目は…これまたどうせselbritcitaの3コンボだろうな。」 99「いや待て、{ji'a}は心態詞かもしれない」 99「まあまずは辞書を」
re'u [ROI]
序数テンス : 数量詞の後に付いて序数を表す相制詞となる
ji'a [UI3b]
追加事例;「~もまた」
99「なるほど、{za'ure'u}もPA ROIか、ならselbritcitaについてこれ以上調べる必要もなさそうだ」 2016/12/22 18:22 99「次にgismuも引こう」
pacna
x1 は x2 (事)を x3 (見込み/確率 0-1)で期待する/希望する/願う
99「{senva co pacna .ai}を直訳して『希望-夢想するつもりだ』」 99「{roroi za'ure'u ji'a}が『常に、……』」 99「英語で引いたら出そうだな」
za'ure'u
again; in addition to the first time; for the 'more'-th time
99「……(タイトルでネタバレしているため、愚直な直訳を強いられている人の図)」 2016/12/22 18:40 99「まあ、{za'ure'u} = {za'upa re'u}なので、本当に直訳すると『(2以上)回目』なわけだが」 99「じゃあ愚直に{roroi za'ure'u ji'a}は『常に、2回目以降も』とするか」 99「詩情もへったくれもない直訳だが、これ以上意訳すると原語のタイトルとかぶる」 2016/12/22 18:43 99「っつーことで」 『常に、2回目以降も、希望し夢を見よう』 99「う~~ん。まあ妥協は大事」 2016/12/22 18:46 99「さて3・4行目」
.i ge dunku xokaumei sei .ainai mo'u kancu gi sepi'o lo di'u ctebi cu milxe sanga .ai
99「えーっと、辞書の出番だな。まずはcmavoとcmavo-compound」
kau [UI3a]
間接疑問
.ainai [UI*1]
心態詞; それをするつもりがない/その予定ではない/不作為の気持
99「次にgismu」
ctebi
x1 は x2 (本体)の唇
milxe
x1 は x2 (性質)の点で温和/穏やか/まろやか/マイルド; x1 はあまり x2 ではない
99「…あれ、これだけか。まあ訳そう」 2016/12/22 19:01 99「と、その前に{kau}の意味論固めておこう。基本的にdu'u節の中でしか見たことがないんだけど」 99「辞書引こう」 loi bangu cu ficysi'u lo ka xo kau da jicmu valsi lo skari ce'u/基本的な色を表す単語がいくつあるかは言語によって異なる 99「……例文を読むのに辞書がいりそう」 99「えーと、{ficysi'u}は{frica}の仲間なのかなぁ(憶測)」 99「やーめた」 2016/12/22 19:08 99「とりあえず、細かいことを考えずやっていこう(←初心忘れたる人)」 99「まずは{kau}を抜いて訳して、後で間接疑問にすればよかろう」 99「(このやり方、du'u節内に出たとき詰むのでは?)」 99「{dunku xomei}は『苦悩が何個か?』、{sei .ainai mo'u kancu}は『数え終わるつもりはない』」 99「『数え終わる予定ではない』の方がいいかな」 2016/12/22 19:21 99「次。えーと、ぎーせーぴーほろでぃーふ、だから、『lo di'uを使って』」 99「…ではないぞ、何を言っているんだ」 99「{lo di'u ctebi}はこれまたLE bare-sumti selbriだから、『di'uに関する唇を使って』」 99「{cu milxe sanga .ai}は『穏やかに歌おう』でいいか」 2016/12/22 19:34 99「まとめよう」 『心のなかのとある場所で呼びかける』 『常に、2回目以降も、希望し夢を見よう』 99「……一応CLLで{kau}だけ見とくか」 2016/12/22 19:41

あのあのdu'u節を伴わない{kau}の例文がCLLにないんですがあの

— .sozysozbot.ロジバン4ヶ月 (@sosoBOTpi) 2016年12月22日
99「もういいや、適当に訳そう」 99「と思ったら使えそうなページを見つけた」 mi pu viska lo nu ma kau cliva le salci = da goi ko'a cliva le salci .ije mi pu viska lo nu ko'a cliva le salci 99「なるほど。じゃあ主文に入ったときは」 ページ「Unfortunately, I can't present a theory on what {kau} does when it's present in the main bridi, only on what it does inside an abstraction.」 99「つらみ」 2016/12/22 19:54 99「結論:分からないので適当に訳すべし」 『苦悩がどれだけあるのか―数え終わるものではない―』 99「{.ainai}のところは例文の『.ainai vecnu ti/これは売り物ではありません』が気に入ったのでそれっぽくテキトーに」 99「次」 『そのことについての唇で穏やかに歌おう』 99「回が進むごとに翻訳が雑になっていっている気がするが、気にしないでおこう」
[1]真面目にやれ .oi

ro roi za'u re'uについて
原作者名覚 和歌子 作詞、木村 弓 作曲
原題名「いつも何度でも」
訳者名la .guskant.
リンクhttps://vimeo.com/113232481